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雨のせいじゃない

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2014年 03月 25日

宇部の彫刻13

水井康雄(みずいやすお)

作者のことば
 私が還暦に作品集を出したとき、パリの友人が「序」に次のような事を書いて呉れた。
「私は水井康雄の世界に特定な日本を見出さない。彼の非具象の作品の中には時代の観念はない。象徴や具象を通して計算されたメッセージもない。彼の作品は宇宙的である。そこから生の起源や進化が感じられる。それは個別化したものではなく宇宙的存在の本質を表明する。それは生の進化の始めに起こることそのものである」と。
 私自信漠然と私の制作姿勢がこんな方向を辿っていることを頷く。これが私の自然体のような気がする。


宇部の彫刻13_d0317903_2144112.jpg
石凧 1964年 渡辺翁記念公園入口 小松石 205x153 宇部ライオンズクラブ寄贈 (2014.03.11撮影)

解説(田中幸人)
現代日本彫刻展の前身「全国彫刻コンクール応募展」(1963年)に招待出品として制作された作品。頂上部のへこみが目立つ以外は前面はかすかな彫りで構成されている。しかし、自然光の具合ではそのかすかなそのかすかな彫りが浮き出し、ぐぐっと上方へ動きを起こし、重力が軽くなる。まさしく「石凧」のようである。作者は大作を中心にして主に海外で活躍してきた作家である。

by ubeon | 2014-03-25 21:46 | 宇部の彫刻


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