2014年 03月 20日
中原悌二郎(なかはらていじろう) ◆作者のことば 私は殆どロダンの芸術を模倣して居るやうに見えます。さうです、私は模倣を以て甘んじませう。けれど私がロダンの芸術を模倣するのは、私が自然に対して持つ様な信仰と厳粛さとを以てやつて居るのです。何となれば、ロダンの芸術は自然そのものゝ如く真実であるからなのです。少なくとも私にとつて、自然そのものゝ様に見えるからなのです。 私の芸術上の態度としては、私は絶対的は写実主義でありたいのです、恰もキリスト教徒が其の神に対して持つ様な信仰と謙遜とを以て自然の前に絶対に服従したいのです。そして此の服従は私にとって少しも恥辱でも不快でもありません。自然は何と言ふ美しさと悦びを以て私達を招くのでせう。そして私達が其の前に額づくのは、私達にとって此の上も無い喜びなのです。(『彫刻の生命』中央公論美術出版「彫刻家になった動機及びその態度」より) ◆解説(田中幸人) 荻原守衛を日本近代彫刻に夜明けをもたらした人とするなら、中原悌二郎は守衛に傾倒し、さらにその夜明けの光を後世に中継ぎした人といえる。守衛30歳(1910年没)、悌二郎34歳(1921年没)の短き命によって近代彫刻は命脈を保った。「若きカフカス人」は守衛ゆずりの大きな表現、細部に固執しない卒直な情感の表現を受け継いでいる。 子どもの頃(50年近く前)真締川公園にあったこのおっさんの像は意味が分からないけど愛着があった 当時は、台座に芥川龍之介の「誰かこの中原悌二郎のブロンズ像の若者に惚れる者はいないか。この若者は、まだ生きているぞ」って記してあったみたいですけど、なんか書いてあったことしか覚えていないです 宇部に帰ってきて3年になりますが、引きこもりをやめてちょくちょく出かけるようになって、彫刻をターゲットに町歩きしてみると、懐かしい部分と知らない部分が混在しながら、、、へへへって感じで面白くて、変な町だと思ったら宇部が好きだなぁと思った。 宇部の若者論は別の機会に譲ろう
by ubeon
| 2014-03-20 21:40
| 宇部の彫刻
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